今週は3件訪問しました。まず支援継続中の旅館では経営方針の方向性を検討しました。方針によって経営を大きく左右することになるのでもちろん直ぐには決まりませんし、本当にそれでいいのか、時間をおいて再検討することが必要です。大資本の大手のような最新の設備と超高品質サービスの提供が難しい中小企業では戦略の選択肢は狭いですが、それでも知恵を出し合えば十分業績を向上させることは可能です。
次に湘南の中華料理店の販売促進支援で、デリバリーの強化策についてアドバイスをしてきました。高級住宅地に立地している店ですが、開発から数十年が経過し、高齢化が進んだことからデリバリーが伸びているので、さらなる強化を図るという戦略です。基本的に伸びているものを伸ばすことが最善です。しかし、デリバリーが伸びているというのはとても稀なことで、全国ほとんどの寿司店や中華料理店、食堂などの出前は減少傾向が顕著です。宅配専門事業者の台頭やコンビニなど他の選択肢がたくさんあるからです。
もう一つは西湘のこれまた中華料理店です。比較的規模が大きく日々経営努力をされている素晴らしお店です。近くにスーパーがオープンすることからそれを取り込む戦略が短期的な課題で今後継続して支援していきます。この他4案件が新規で入り、引き続き中小企業の事業再生や販売促進による売上向上に全力を尽くしていきます！
中小企業診断士　高久　広