2012年度中小企業診断士試験に合格された方は、迷わず実務補習を受講すべきです、というのが実務補習指導員としての高久の結論です。その理由は、やや長いですが以下の通りです。

基本的に、実務補習は合格から中小企業診断士の登録までの間しか受講できません。逆に言うと、試験に合格し、中小企業診断士に登録するための専用コンテンツとなっています。受講者全員が同じ境遇にあり、同じレベルにありますので、仕事がしやすいですし、チーム力も発揮しやすいです。また仲間意識が生まれ、生涯付き合える出会いが期待できるメリットも大きいです。ここは実務従事との大きな違いです。

実務補習の指導員は、経営コンサルタントとして5年以上の実務経験を積んでいることなどが要件となっており、各協会の推薦を受けたうえで審査を行い、指導員として承認する仕組みになっています。よって当たり前ですが指導員はプロ中のプロのコンサルタントです。もちろん多少の温度差はありますが、指導員から学ぶことは非常に大きいものがあります。また、実務補習の診断は、経営戦略、マーケティング、財務会計、労務人事、情報システム、店舗販売、生産管理のように、企業をまるごと総合的に診断支援するという形式をとっています。これは非常に貴重な経験となり、このような経験は今後まずないでしょう。これも大きなメリットです。

一方、実務従事は、登録後、5年間で30ポイントという更新要件を満たすことが必要な方々を対象としているのが大半です。また、実務補習のような「総合診断」ではなく、実務従事は「部分診断」になる傾向が強いです。ちなみに、診断協会でも実務従事を行っていますが、それ以外では指導員のレベルや指導方法のバラツキ、対象企業の設定など良くない噂のところもあるようですので、実務従事を希望されている方はお気をつけください。

以上はTACの実務補習の世界セミナーで詳しくお話ししますが、登録要件を満たすには、実務補習を強くおすすめします。今後、このブログでも、実務補習の受講の心得や受講のコツなどをお伝えしたいと考えています。