消費税関連セミナー「戦略的キャッシュレスの活用 」〜売上に結びつけるには〜(小田原箱根商工会議所)
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2019年6月13日(木)16時からキャッシュレスセミナーをやってまいりました。
内容は以下のとおりです。


1 なぜキャッシュレス対応が必要なのか?
2 キャッシュレス化の消費者メリット
3 キャッシュレス化の事業者のメリット・デメリット
4 キャッシュレス・消費者還元事業
5 キャッシュレス化の進め方
6 キャッシュレス導入の注意ポイント
7 キャッシュレス化による売上向上策
8 まとめ

やはり関心は高いようで、会場はいっぱいになりました。
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日本のキャッシュレス払いは2割程度で、世界的に見て非常に遅れています。韓国は97%がキャッシュレス決済です。
ではなぜ日本は遅れているのか。その理由は以下の通りです。
・偽札が少なく、現金の信頼性が高い
・現金主義という風土が根付いている
・ATMが身近にあり、手数料も無料なので、いつでも現金を手にできる
・窃盗・盗難が少なく、現金を持っていても安心。現金を落として返ってくるという治安の良さ
・店舗等の「POS(レジ)の処理が高速かつ正確」であり、店頭での現金取 扱いの煩雑さが少ない
・現金決済しか扱っていない小規模店が多い
・小規模店がキャッシュレス化するには、コストと余計な手間がかかるため導入しないことが背景
・とくに、現金化までの時間がかかり資金繰り悪化が懸念

そして、なぜ政府はキャッシュレス化したいのか。
・生産性向上による国力の向上
・東京オリンピックへの対応
・紙幣コスト削減(500億円超)
・消費の活性化
・タンス預金の削減
・ATMコスト(2兆円という試算)の削減
・不透明な現金流通を阻止(脱税防止)
これらが理由です。

消費者のキャッシュレス決済のメリット
・多額の現金を持たずに買い物が可能
・紛失等のリスクが現金に比べて軽い
・訪日外国人にとって両替の手間が省ける
・ポイント還元など金銭的なプラスが多い
・さらに、2019年10月〜2020年6月はポイントが加算される(政府主導)
(中小事業者 5%、中小事業者FC 2%)
・ただし使いすぎないように注意が必要です。


一方、事業者メリット・デメリットは以下の通りです
メリット
・事業者にとっては現金管理コストの削減による生産性向上が期待できる
・一人あたりの客単価が増える可能性がある
・訪日外国人のみならず、日本人の客数の増加が期待できる
・2019年10月〜2020年6月は、ポイント目的の顧客が増加する
デメリット
・通常に導入するとコストがかかる(補助事業を利用すればコストはかからない)
・決済手数料(3.25%前後)かかる
・入金が遅れる(翌日〜翌月末

小規模事業者、中小企業のキャッシュレス導入の注意ポイントは以下の通りです
・初期費用がかからないこと
・基本的に1/3決済事業者、2/3国が補助
・決済手数料は低いほど良い(ゼロもある)
・国は3.25%以下が補助事業の条件
・入金サイクルはとても重要
・資金繰りがショートしないように注意
・翌日入金が最も早い
・地域において普及率が高いこと
・決済事業者の対応もチェック

そして、メインテーマですが、戦略的キャッシュレスの活用は
「手数料分の粗利益が低下するので、売上を増やさなければならない!」
です。
基本的にキャッシュレスのほうが財布の紐が緩くなるので、そこを活用するというのがポイントです。
例えば、まとめ買いを提案する、高付加価値商品を追加して誘導するなどです。

最後に、重要なこと。
既存顧客が2019年10月1日から他店に流出してしまう可能性があります。
ほとんどの消費者は、キャッシュレス決済による5%ポイント還元の店を好んで消費します。
キャッシュレス決済を導入しないと、想像を超える売上減になってしまう恐れがあります。
ですので、店の魅力そのものを向上する機会にすることが重要です。
品揃え、店舗のブランディング、接客サービス、価格、陳列手法、営業時間、販売促進、Web等です。
キャッシュレス化によって戦略的に売上向上するために、顧客数アップ、客単価アップのあらゆる面から検討したいです。

以上が主な内容です。


ちなみに、私自身のビジネスでも、キャッシュレスを導入しようと思っていますので、政府の消費者還元事業に手を上げるつもりです。